テラフォーマーズレビュー

テラフォーマーズレビュー

バトルマンガ  |

テラフォーマーズの設定としておもしろいところはやはり近未来の中で人類の進化が正しいと思っていたところに人類の進化だけが絶対的なものではない、という対立的な生物が登場するところでしょう。そして、その生物とは誰もが嫌うゴキブリなのです。火星を人類の住みやすい惑星にするように様々な環境を整えようとしてきたところに、その人類がまいた種が原因でゴキブリが驚異的な進化を遂げてしまいます。そして人類と同じように知識や連帯感を持ち、人類が意味もなくゴキブリを嫌い、殺そうとするようにゴキブリもまた意味もなく人類を嫌い駆除すべきものとして対立していきます。話の始まりは、火星に何十人かの人類が飛び立つところから始まります。集められた人々はみな訳ありの人々。そして火星での行動に体を合わせられるようにとある人体実験を受けて飛び立ちます。それはゴキブリと戦う為に自分に合った生物の特徴を人体に取り込むという手術でした。そしてそれを武器としてゴキブリ達と戦うことになりますが、人類の想像以上の進化を遂げていたゴキブリ達を前に一人、また一人と仲間が殺されていきます。その中で生きる意味を見出し、ゴキブリ達との戦いに身を投じる人間たち。この物語は人間の生きる意味を問い、そして人類の進化とは何かを問いかけるマンガです。

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