あしたのジョーのレビュー

あしたのジョーのレビュー

バトルマンガ  |

ある年代の人にとって、忘れることがなく、また色あせることがないのがあしたのジョーです。
初めは、ボクシングに対して反発をしていますが、自分より強い男に出会いやり始めます。
もともとの才能と、指導を受けて実力をつけ強くなっていきます。
一番の見どころは、ライバルである力石との試合です。
五分五分の闘いをしながら、最後にジョーの読みがはずれ力石に倒されます。
その後が、一番切なくジョーが苦しみながら立ち直るところが感動します。
そして、ジョーが成長して体重が増えバンダム級にいるのが難しくなった時に周囲はランクを上げるようにすすめますが。
ジョーは、バンダム級は力石が命をかけて降りてきてくれたところだと言うシーンがあります。
男としての、誇りと力石に対する思いが溢れています。
最後まで、命を惜しむことなく戦いながら生きたのがこのテーマです。
現代人が、忘れてしまいがちの本当の男としての生き様がここには描かれています。
こんな風に、生きていると得なことは何もありません。
しかし、人生は得だけを追いかけるのが幸せではなく、いかに自分らしく生きることが本当の幸せだと何度も教えてくれます。
最後に、燃え尽きたジョーは幸せな人生だと感じます。

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